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全長 |
重量 |
口径 |
装弾数 |
製造国 |
1230mm |
7.39kg |
7.62mmx51 |
5/20 |
西ドイツ |
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ドイツのH&K社がG3をベースに開発した世界に誇る精密狙撃ライフル。
PSG1とはPrazisions Schutzen Gewhr-1の略。
1972年に起きたミュンヘンオリンピック村テロ事件以降、遠距離に存在する複数の標的を同時に、かつ
一撃で倒す強力なセミオートマチック式のスナイパーライフルの必要性を痛感した当時の西ドイツ政府からの
依頼(一説によると厳命に近かったらしい)により、社名を賭けた総力戦で開発された狙撃銃である。
それまで自動小銃は部品が多く、構造が複雑なために小銃よりも命中精度が低いのが通説だったが、
このPSG1はその部品に精度の高い物を厳選して使用する事で命中精度の低下を防いでいる。 そして
自動小銃の利点である自動装填機能により、小銃では不可能な連続発射を実現させた。同社のG3自動
小銃の20発入りの弾倉も使用可能である。
また、狙撃の精度に直接的に関わるチークパッドやフィンガーレストは、射手の手の大きさや体格の差異が
あっても問題がないように、ある程度までなら可変することが可能である。
狙撃ライフルの最高峰と評され、性能的には文句の付け様がないPSG1だが、弱点もある。重すぎる重量
は銃を安定させるのに役立つものの、フラッシュハイダーがなく、マズルフラッシュで相手に気付かれても
移動できないため(戦争などでの)軍用としては向いていない。更によく言われるのが、精度の高い部品のみ
で構成されているため当然製造コストも非常に高く、1挺の価格が7,000ドルと非常に高価な事である。
そのため高価すぎるとのクレームがあり、PSG-1の廉価版としてMSG90が1987年に誕生した。これは、
PSG-1と同様のトリガーシステムを採用しながらも銃身を細くし、フレームなどをG3のものと同じにすること
でPSG-1の最大の欠点とも言えたコスト面も補っている。バイポッドを装備しストックは可変式を採用して
いるため現代の狙撃銃としての必要な装備は揃っている。
値段が高額であるため、採用している機関は潤沢な予算が組まれている場合が多く、この銃との縁が浅
からぬGSG9やGEO、GISなどといった第一級の対テロ部隊や一部のアメリカ軍特殊部隊に配備されている
し、日本のSAT(特殊急襲部隊)も試験目的で数挺を導入していたようである。
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登場作品 |
使用者 |
備考 |
TUBE |
特殊部隊 |
− |
WASABI |
SAT隊員 |
− |
アウト オブ タイム |
ディーン ケイジ
ピーターソン |
取引現場でピーターソンから奪う
大型スコープ,レーザーサイト |
キル ビル |
オーレン イシイ |
アニメパート |
パープルストーム -紫雨風暴- |
SDU隊員 |
前半のみ |
リーサルウェポン |
− |
- |
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