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全長 |
重量 |
口径 |
装弾数 |
製造国 |
1447.8mm |
12.9kg |
.50BMG |
10+1
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アメリカ |
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対装甲車を目的とした個人運用可能な対物ライフルとしてロニー バレットが設計、1982年にバレット社から
発売された.50口径セミオートライフル。通称「バレットライフル」。
現用機関銃弾としては最大を誇る.50BMG弾はコンクリート製の壁を障子紙の如く貫く威力を持つ。40g
以上ある弾丸を初速900m/秒で撃ち出す時の反動は大きいので、それを軽減して射手一人でも扱えるよう
に重量が12.9kgもある。その威力は強力で、戦車の正面装甲は別にしてほとんどの軍用車両を撃ち抜け、
使用弾薬によっては掩蔽物の内部すら破壊できるという。銃先端の特大マズルブレーキは射撃時の反動を
抑え射手への衝撃を最低限に抑えているが、その反面、マズルブレーキから噴射する発射煙が射手を
覆うほど発生(下画像)してしまい連続発射が難しいという短所もある。
1986年には改良型のM82A1が登場。当初は全く売れなかったが、スウェーデン陸軍が危険物除去の
ために導入したのを皮切りに各国で採用され、その有効性が知られることとなる。アメリカ陸軍もM82A1Mを
M107の名で特殊狙撃銃として採用し、湾岸戦争では本銃を持った部隊が地上に展開。イラク軍との戦闘の
際には2,000m先の装甲車を撃破したとの記録もある。 また、人間なら2,500m先でも射殺可能と
いわれている。
因みに.50口径弾を人間に対して射撃する事は、国際条約で自粛が求められている。が、いざ戦争となると
お構いなしに、対人火器として使用されているのが現状である。その一方、前述の条約は戦争状態でのみ
適用される物であり、国内の犯罪者やテロリストはその対象外であるために(倫理的にはともかく法律的に
は)撃ち放題である。そのため、航空機のコクピット内に立て篭もるハイジャック犯を分厚い強化ガラス
ごと狙撃するため、アメリカ空港警察のSWATチームには、本銃を採用している処もある。またフランスの
GIGNや韓国のKP−SWATは、これを対物用のアンチマテリアルライフルとして配備しており、KP-SWAT
の場合は、あまり表立って使用されない本銃をマスコミに完全公開した市街地での戦闘訓練で登場させた
ケースもある。 そんな破格の威力を持つM82A1だが、値段も破格(1挺約90万円)。
余談だが、エアガンでもGB-Tech、スモーキーズ・ガン・ファクトリー、ARESと、3つのメーカーから、この
M82A1が商品化されている。こちらの値段も破格の1挺約30万円である。
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