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モデル |
全長 |
重量 |
口径 |
総弾数 |
製造国 |
M59 |
192mm |
780g |
9mmParabellum |
14+1 |
アメリカ |
M39 |
192mm |
840g |
9mmParabellum |
8+1 |
アメリカ |
Mk22 |
364mm
(サイレンサー含む) |
850g
(+200g) |
9mmParabellum |
8+1 |
アメリカ |
M5906 |
190mm |
1063g |
9mmParabellum |
14+1 |
アメリカ |
M4013 |
171mm |
750g |
.40S&W |
9+1 |
アメリカ |
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S&W社が開発した自動拳銃。
小型でずんぐりした形とグリップが特徴で、様々な口径、仕上げ、機構のものが発売されており、その種類
は50種以上にもなる。これといった特徴がなく、可もなく不可もなくといった銃。
1954年、シリーズの基本となる第一世代のM39が発売された。上画像のM5906はダブルカラムモデル。
だがS&W社はオートマチックのノウハウに乏しく、一部の銃器愛好家や専門家の酷評を浴びた。
1970年には、ダブルカラムモデルのM59が発表されるが、M39ともども「第1世代」と呼ばれるこの2機種
は、1980年以降絶版となる。
1970年代後半に第二世代と呼ばれる数字3桁シリーズに移行。当初のモデルナンバーは同社のリボル
バーと同じく、仕上げの数字1桁+ベースモデル(39か59)の法則が使われたが、.45ACPモデルが登場して
からはモデルナンバーにベースモデルではなく口径(つまり45)を使うなど規則が曖昧となる。
ちなみにアメリカ軍制式拳銃トライアルにM559を提出するも不採用となっている。
1980年代後半から第三世代と呼ばれる数字4桁シリーズが登場した。モデルナンバーは、ベースモデル/
口径の数字2桁+モデルタイプ/機構の数字1桁+仕上げの数字1桁になり、数字の意味が分からない
ユーザーやディーラーの間で混迷を極めた。
この教訓を活かし、現在では口径+装弾数の基本3桁に、ステンレス仕上げの場合のみ末尾にSをつけた
比較的簡素なモデルナンバーとなっている。
バリエーションモデルもいくつかあり、その中でも有名なMk22は「ハッシュパピー」(犬のおやつの一種:
犬におやつを与えたように対象を静かに出来ると言う意味)と呼ばれ、ベトナム戦争中にSEAL専用の暗殺
用拳銃として開発された。サイレンサーを付けることが前提で、極限まで消音するためにブローバック機能
を殺すスライドロックが付いている。
他にも「ショ−ティー.40」というM4006を切り詰めたモデルや、ガンスミスカスタムで代表的なものに
「デベル」というM3913を切り詰めたモデルも存在する。
世代ごとに細かなマイナーチェンジはしているものの基本的な構造は変わらず、売れ行きは今ひとつ
だった。だがロストワックス加工法を多用しており拳銃の中では安価なため、少数の民間、警察などで
使用された。特にアジアでは、台湾の警察特殊部隊や海軍の特殊部隊がM5906のミリタリーモデルを、
日本のSITや一部の制服警官(北海道警のSATが採用しているとの噂あり)がM3913を、同じく海上保安庁
の特別警備隊が防錆加工を施したM5906ミリタリーを制式採用している。
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銃火器の画像解説文は、各銃器メーカーより転載しています。
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