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モデル |
全長 |
重量 |
口径 |
総弾数 |
製造国 |
ARM AR |
987mm |
4.65kg
4.20kg |
5.56mmx45 |
35 |
イスラエル |
ARM308 AR308 |
1050mm |
4.70kg
4.25kg |
7.62mmx51 |
25 |
イスラエル |
SAR |
850mm |
4.05kg |
5.56mmx45 |
35 |
イスラエル |
MAR |
706mm |
3.28kg |
5.56mmx45 |
35 |
イスラエル |
スナイパー |
1115mm |
8.2kg |
7.62mmx51 |
20 |
イスラエル |
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1960年代にイスラエルのIMI社が自国向けに開発した突撃銃(厳密にはシステム)。
当時から名銃の誉れ高かったソビエトのAK47の構造そのままに、自国の援助関係を考慮して使用弾丸
を西側規準の5.56mmx45に変更、外観も多少手が加えられている。ガリルは1973年にFN FALに変わる
制式突撃銃としてイスラエル国防軍に採用され、1年後の1974年より導入開始。後にアメリカとの外交関係
から中古のM16が格安(なんと5$)で入手可能になったため主力火器の座は降りたが、今なお現役として第1
線で使用され続けている。
またガリルは様々なバリエーションが存在し、通常モデルのARM、キャリングハンドルとバイポッドを廃し、
一部部品の材質を変更した簡易生産型のAR、空挺部隊向けのカービンモデルのSAR、特殊部隊向けに
全体的に小型化されたMAR:マイクロガリル、使用弾薬をNATO規準の7.62mmx51に変更した308モデル、
その308モデルを狙撃銃としてバレルやストックを改良したスナイパーモデルなど豊富。
これらモデルは輸出品としても多数出荷されており、コロンビアやニカラグアなどの制式銃として採用され、
南アフリカ共和国ではARを「R4」、SARを「R5」の名前で制式採用し、同国のベクトル社がライセンス生産を
行っている。
余談ながら、古今東西どんな銃を探してもガリルが唯一とも云える機能がある。それは『栓抜き』。これは
イスラエル軍がガリルを導入した当初、前線からガリルが故障したとの報告が続出したため原因を調査して
みた。すると兵士が飲み物の王冠を外す際、王冠をガリルの角に叩き付けていたためと判明。普通ならそこ
で兵士に栓抜きを別途持たせたり「蓋を外すのに銃を使うな」とお達しが行き一件落着なのだが、これが
何故か開発者の耳に入り、その開発者も生真面目に対応してしまいハンドガード部のバイポッド固定器具に
栓抜き用の金具が新たに追加される事となる。こうして世にも珍しい栓抜き付き突撃銃が完成した。
またバイポッドの本体との接続部はワイヤーカッターにもなっている。
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